結構毛だらけ猫灰だらけ

30代女の世迷言

幸せが怖い。機能不全家族の中で、不幸なことや怖いことばかり目にしすぎた 

 

幼い頃に両親がリビングで喧嘩ばかりしていた光景を今でもはっきり覚えている。

両親が離婚してこの恐ろしい日常が終わったかと思ったら、今度は母親が祖母に怒鳴る毎日が始まった。

学校に行くたび、この教室の中で自分が1番不幸だと感じた。

中学、高校も総じて楽しくなかった。

モーニング娘。、ジャニーズ、浜崎あゆみ、好きなものはいろいろあったけど、気休めにしかならなかった。

 

私が社会人になってからは、さらに不幸になった。

長男はひきこもりに、

母親と次男が毎日金のことで喧嘩、

さらに母親は祖母に八つ当たりし、金の無心をする。

 

こんな生活にうんざりした私は毎日インターネットで自殺について検索した。

自殺は甘美だと心底思っていた。

そして反出生主義になったのもこの頃。

 

自殺できずに、25歳で今の彼氏と出会った。

心から幸せだと感じられた。こんなに平和で穏やかな時間が訪れるなんて想像もしていなかった。

 

しかし幸せに慣れていない私は、幸せの重みに押しつぶされそうになる。

 

わけのわからぬ不安と心配で支配され、悪い妄想が止まらず、夜は眠れなくなった。

 

何かのはずみで簡単に崩れるかもしれない、それを考えると怖くて怖くてたまらないのだ。

 

自分でも自分が馬鹿らしい。

あんなに不幸から抜け出したかったのに、実際は死にたい死にたい思ってる頃が、1番気楽だったのかもしれない。

 

ふと下を見たときに真っ暗な穴があって、いつでもそこに落ちる可能性がある。それを見ないように見ないようにしながら、なんとか誤魔化しながら自分は幸せだ、と言い聞かせて生きていくしかない。